海外の交通ルール

イタリアの交通ルール

イタリアはヨーロッパの南部に位置する国で、美しい自然や歴史的な建造物、豊かな文化や食べ物などが魅力的な観光地として知られています。
しかし、イタリアに旅行する際には、交通事情に注意する必要があります。
イタリアの交通事情は、日本とはかなり異なる特徴を持っているからです。

イタリアの自動車事情

イタリアでは右側通行ですが、道路は狭くて曲がりくねっており、信号や標識も少ないです。
運転手はスピードを出したり、無理な追い越しや割り込みをしたり、一時停止や一方通行を無視したりすることが多く、事故や渋滞が頻発します。
駐車場も不足しており、違法駐車や盗難の被害も多いです。
また、レンタカーを借りる場合は、高額な料金や保険料を支払う必要があります。したがって、イタリアで自動車を運転する場合は、十分な注意とスキルが必要です。

イタリアの交通違反とペナルティ

イタリアでは、2003年6月より運転免許に関する点数制度が導入されています。
この制度は、交通違反を犯した際に運転免許に一定の点数が付与され、一定の点数を超えると免許停止処分などが科せられる仕組みです。
具体的には、各運転免許には持ち点数として20点が与えられています。
交通違反の種類ごとに点数が定められており、違反を犯すとその点数が免許から差し引かれます。
例えば、一般的な軽微な違反であれば、1〜3点が差し引かれる場合があります。

ZTL(限定通行区域)について

ZTL(Zona Traffico Limitato)は、主にイタリアにおける交通規制区域の名称です。
これは、主に歴史的な地区や市街地の中心部などで、排気ガスの抑制などを目的として外部の車両の入場を制限する規制です。
規制区域内に入るには、事前に許可を得た車両である必要があります。この制度は、街の保護や環境保護のために設けられています。

そのため、レンタカーでイタリアを訪れる際には特に注意が必要です。
レンタカーでZTLに入り込んでしまうと、レンタカー会社を介して請求書が届く場合があります。
そのため、街の中心部に車を停めて徒歩や公共交通機関で移動する、またはZTL外の駐車場に車を停めて街の中心部に向かうのが一般的な対応方法とされています。
また、宿泊する場所がZTL内にある場合は、事前にホテルに許可を取ることも考えられますが、ZTL外に宿泊する方が無難です。

イタリアで安全な運転を行うためには、現地の交通ルールを理解し、慎重に運転することが重要です。事故やトラブルを避けるためにも、常に安全運転を心掛けて素晴らしい旅を楽しみましょう。